今年も終わりが近づいております。
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 業務用とかのドローンについてはそちらさんにお任せするにして、JIZOMAEのブログでは勿論トイクアに偏った方向で考えてみたいと思います(この時点で確定していないw)。


・今年はトイクア性能アップ(ダウン?)の年。
 どうも中国本土でも、多くのトイクアメーカーが台頭し、競争が激しくなっているのを実感する年でした。CES2015で出展されていたHubsanのH107Plusシリーズ。トイクアにも高度維持が付くんだと、俺ら界隈では話題に上がってたのが、ようやくリリースされ、手元に来たのは2016年になってから。それまでも高度維持はチラホラと出てきていましたが、日本でも正規販売(?)されているHubsanブランドが高度維持を、しかもマイクロサイズで採用したことが凄いなと。
 しかし蓋を開けてみたら、高度維持があるがために画像はガタガタに。小刻みに機体高度を勝手に調整するからなんでしょうね。もう空撮には使えないレベル。俺的には720pでも、機体のバランスが取れていたり、カメラ性能(レンズの具合?)では充分YouTube鑑賞に耐えられる映像を生み出せるモデルが、2015年には数多く出ていただけに、「高度維持イラネーよ!」な気持ちはなかなか消せませんでした。

 参考にHubsan H107C+のレビュー動画を。ケッコーブレてますw

 比較として、JJRC H6D(高度維持機能の無いマイクロサイズトイクア)の動画を。

 おわかりいただけたでしょうか。

 メーカー側は高度維持をトイクアの性能表示にドヤ顔で載せちゃったりしてるんですが、そこそこでもキレイな映像が欲しいなって思ってたら、かえって無い方が良いんですよね。幾つかのモデルではスイッチ操作によって入り切り出来るものもあるので、そっちのが有り難いですね。
 また、高度維持も無風ですとかなり効果的です。

 無風ですとね。

 屋外でそんなシチュエーションなんて滅多にないと思っている能登暮らしの俺ですが…w 


・トイクアとホビー空撮ドローンとの垣根がさらに低くなった年。
 ある意味失敗とも言えるHubsanのマイクロサイズですが、ミニサイズでは大成功を納めたのではないでしょうか。ブラシモーターなトイクアでありながらもGPS搭載。H502SなどのFPVコントローラーにもGPSを搭載し、フォローミー機能やGPSによるオートリターンなど、かつては数万円、いや10万円くらい出さないと買えなかった空撮ドローンに搭載されたテクノロジーが、たった2万円(海外通販価格)で実現出来ちゃうように。2015年時点では多くの空撮用ホビードローンに常識の様に搭載されていたRTH(リターントゥホーム)も、「RTHしたら、GoAwayだった」なんて話も結構ありましたね。


 また、赤外線センサーを4方向に搭載することで、屋外では厳しいものの室内ではほぼ確実に障害物を避ける(ぶつからないようとどまる)機能付きのものも登場。

-KAIDENG PANTONMA K80
http://www.surehobby.com/ja-kaideng-pantonma-k80-air-press-altitude-hold-wifi-fpv-with-2mp-camera-infrared-obstacle-avoidance-r-p242292.htm
(こちら現在レビュー製作中。年明けには紹介出来ると思います。もうしばらくお待ち下さいね)

 また、年内ギリギリ入荷したらしいHubsanの新型機、Hubsan X4 Starは、スマホアプリでのコントロールで、これだけですと既にトイクアではいくつもの製品がありますので珍しい事でもないのですが、なんとこのX4 Starは、ウェイポイント指定による自動航行も可能になってます。
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 Hubsanに限って言えば、あとはカメラにジンバル搭載するかしないかってな違いしかないんじゃないでしょうか。いやはや凄い!


・老舗(?)より新参なメーカーが躍進した年。
 今年は正直、WLtoysやMJX、Symaはさほどのものを出せなかった様に思います。俺的にはFQ777がホント頑張ってるよなー(何その上から目線w)とか、BanggoodのプライベートブランドだそうなEachineは後半凄いペースで製品投入しまくってますよね。GearBestもFuriBeeというプライベートブランドを用意し、じわじわとナニゲに気になる製品を投入始めています。

-FQ777 126C

 ただのカメラ付きナノサイズヘキサと侮っては行けませんぜ。現在俺の126Cは、TinyWhoopっぽくFPVカメラ乗っけて飛ばしてます。



・トイクアレーサーが一気に広がった年。
 欧米でのTinyWhoopの大流行が起爆剤となり、中国市場も一気に「室内で楽しめるレーシング」モデルを市場投入。そのペースたるやとどまるところを知らない印象です。よっぽど売れるのでしょう。かつてローリングスパイダーフレームを流用し、5.8Gカメラを自作し、H6Cの基盤をメインボードにしてブラシモーターFPVレーサー製作に四苦八苦していたのが、今ではそれ以上のクォリティでBNF、RTFで製品化されちゃったのですから。

 レーシングと言えば250mmフレームで各自で組み立てて、なんて感じでしたが、こちらもその境界線が薄れた年でしたね。性能的な違いはありますが、レースする楽しみとしては大差無い、むしろ手軽に誰もがそこそこ安全に楽しめるトイクアレーサーの方が身近になってくかもしれませんね。

 という事で、2016年BOD(Best Of Drone)はと申しますとぉぉぉぉ!

・JJRC H36
http://www.surehobby.com/ja-jjrc-h36-6-axis-gyro-headless-mode-mini-rc-quadcopter-rtf-2-4ghz-with-two-batteries-p242073.htm
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 選出の理由を言い訳させてくださいw
 まず、誰もが気軽に買える価格。正直、お金に余裕あるなら3台くらい一度に買っちゃえって思ったりします。抜群の安定性。デヴィDEVOでバインド可能。
 そして、トップシェルを外し、FPVカメラを載せる事でTinyWhoopならぬ「中華フープ」化してさらに楽しさ倍増。プロペラを爪切りでパチリと切って2葉化しさらに飛行性能をアップさせてみたり、もっとパワーをという事でモーターを交換してみたり、バッテリー容量をアップしてみたり、フライトコントローラーを交換してみたり、軽量化するためにボディ削ってみたりと、飛ばすに至るまでの様々な工夫や試行錯誤も、一種楽しみとも言えるんじゃないでしょうか。
 関連パーツも実は結構増えてきていますよね。
 本体が1,500円位、FPVカメラが2,500円位、あとFPVゴーグルが7,000円位ですかね。トータル1〜2万円から始められる「おウチFPVレーシング」。
 2017年もこの路線はぐんぐん伸びてくるんじゃないでしょうか。そんな可能性も込みで考えて

「2016 BODはJJRC H36でキマリ!」

って事で。

 それでは皆さん良いお年をお迎えください。んで来年もゆる〜く、さらにぬる〜く、このブログをお目通し続けてくださると嬉しいです。